愛知県名古屋市東区の東スポーツセンターは28日、国内で初めて開催されたアジア競技大会において、新種目としてパデルが採用される中、日本代表ペアの安藤輝明(Nexus)と中村進之介(Chigasaki Padel Club)がレバノンの強豪ペアを相手に7-6, 2-6, 6-4で勝利し、大会初戦を飾った。この試合は約2時間以上に及ぶ熱い戦いとなり、多くの観客がその模様を見守る中、日本ペアによる劇的勝利でコートは大きな歓声に包まれた。安藤は「ホームの雰囲気から力をもらい、試合中に強い意志を持ってプレーすることができました」と感謝の言葉を述べている。
試合は序盤から両者拮抗し、第1セットはタイブレークにまでもつれ込んだ。第2セットではレバノンペアが主導権を握り始めたが、最終的な決着は第3セットでついた。相手のミスを突くタイミングで中村のパワーショットと安藤の粘り強いプレーが光り、試合の行方を日本ペアに傾けた。試合後、中村は「悪い局面でも2人でしっかりコミュニケーションを取れたことが勝因だ」と振り返った。
パデルはテニスとスカッシュの要素を融合した競技で、小さなコートに金網や強化ガラスが設置されており、壁へのボールも打ち返せる特徴がある。この日の試合でも安藤と中村は技術的なプレーを次々に披露し、「頭いい!」という声がスタンドから湧き起こった。中村は「あえてゆっくりとしたショットで得点するのも『パデルらしい』戦術ですね」と語っている。
試合では、金網の外に出たボールを追いかけ相手コートに返すというルールが見せ場を作った。このプレーも何度も繰り広げられ、会場を大いに沸かせた。中村は「第1セットの劣勢時に決め切れて、とても気持ちが良かった」と振り返っている。
中村の力強いショットと安藤の緻密な返球や配球は見事に調和し、ペアとしてのバランスを示した。しかし、コート外では立場が逆で、「私がパデルのコーチを務めているため、練習中などはしっかり指導しています」と安藤も語っており、3年以上にわたるペアとしての歩みで互いに成長し合っていることがうかがえる。
この大会では、半年前から実施決定されたパデルの初採用であるため、日本ペアも普及に期待を寄せている。中村は「パデルを盛り上げるために一戦一戦勝ち進んでいきたい」と意気込むと同時に、安藤も「パワーと駆け引きが楽しい競技。多くの人に見てほしいです」と呼びかけている。この新たな試みは、今後のスポーツ界でのさらなる発展を期待させるものとなった。
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