岩手県宮古市は、東北太平洋沿岸に広がる「みちのく潮風トレイル」をテーマにしたウォーキングイベント、「みちのく潮風トレイルウォークin宮古withポケモンローカルActs」を2月27日に開催した。この自然歩道は、東日本大震災の復興支援として環境省が整備し、2019年6月に全線開通を迎えたもので、青森県八戸市から福島県相馬市まで東北地方を結ぶ。岩手県内のルートは約500キロに及び、全体の半分近くを占めている。
このイベントには東京都や兵庫県など14の都県から436人が参加し、三陸沿岸の雄大な自然を心ゆくまで満喫した。イベント開催前のセレモニーでは、読売新聞東京本社の村岡彰敏社長が「浄土ヶ浜は世界に誇れる景勝地であり、五感を研ぎ澄まして思い思いのペースで歩いて欲しい」と述べた。また、中村尚道・宮古市長は、「三陸地域ならではの営みや文化を感じ取り、楽しんで頂きたい」と参加者に呼びかけた。
参加者たちは、三陸を代表する景勝地・浄土ヶ浜を中心に散策。ウミネコの鳴き声が響く自然豊かな場所を歩き、白い岩肌と青い海の美しい景色を楽しみながら進んだ。また、震災によって津波被害を受けた末広町商店街や道の駅「シートピアなあど」も訪れ、復興が進む様子を直接目で確かめた。
千葉県佐倉市から参加した70歳の女性は、「震災後に初めて三陸を訪れ、高い防潮堤を見て災害の規模を改めて実感しました」と語った。また、盛岡市から参加した27歳のアルバイト従業員の女性は、「約10キロのコースを歩き終え、透明度が高く美しい海に感動しました。地元の方々が沿道で手を振って下さり、大変勇気づけられました」と笑顔で語った。
ゴール会場の近くでは、「ポケットモンスター」の人気キャラクター・ピカチュウといわて応援ポケモンのイシツブテとの記念撮影会が開かれ、参加者たちはコースを歩き終えて新しい思い出を作った。宮古市の小学5年生(10歳)は、「坂道が多くて大変でしたが、ポケモンと一緒に写真を撮ることを楽しみに頑張りました」と笑顔を見せた。
このイベントは、自然の美しさや地域の復興を間近で体感する貴重な機会となった。参加者全員が、心に残る思い出を作りながら、東北地方の豊かな自然と文化を堪能したことだろう。
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