愛知県名古屋市で開催されたアジア競技大会(読売新聞社協賛)において、フェンシングの女子フルーレ団体が日本代表として2大会ぶりの金メダルを獲得した。これは同種目で11大会連続となるメダル獲得であり、強力な戦いぶりを証明する結果となった。一方、男子サーブル団体では日本が決勝で韓国に敗れはしたものの、2010年広州大会以来となる銀メダルを手に入れた。
女子フルーレ団体戦で最終第9試合において、エース上野優佳(エア・ウォーター)が5点のビハインドから見事7連続得点を決め逆転勝利。この一戦で韓国との激闘を制した上野だけでなく、他選手も重要な役割を果たしている。第1試合では辻すみれ(大垣共立銀行)がリードを奪い、東晟良(共同カイテック)は上野が得点できなかった直後に差を縮めてチームの勢いをつなぐ活躍を見せた。個人代表入りを逃した辻と東だが、「日本の力になりたい」と団体戦での貢献を果たしている。
このように、日本女子フルーレチームは層の厚さにおいても他国と大きく差をつけている。出場した4人全員が、アジア諸国では誰1人としてランクインできなかった世界ランキング16位以内に名を連ねており、その実力は折り紙つきだ。特に東晟良はパリ五輪団体戦で主力として女子フルーレ初のメダル獲得者となったが、今大会では個人戦2枠に選ばれず団体戦に専念した。
日本チームはトップレベルの選手同士で切磋琢磨する機会が多く、上野優佳は「16位以内のランカーたちと練習できることは非常に良い。これにより世界大会でも通用する力が身についてきた」と語っている。辻すみれもパリ五輪出場を逃した経験から、「自分の下にはすぐにランカーとなりそうな選手たちがおり、私自身もどんどん実力を高めていきたい」と意欲を示している。この好循環が今後のロサンゼルス五輪へとつながっていくことが期待される。
一方、男子サーブル団体戦では日本は決勝で強豪韓国を迎え撃った。試合は40-39からアンカーに任命された小久保真旺(ミキハウス)が44-41と勝利に王手をかけるも、その後痛恨の4連続失点。最終的には逆転負けを喫したが、小久保は「気持ちで負けてしまった」と悔しさを滲ませながらも、「五輪金メダルの相手と戦える実力がある。次回こそリベンジしたい」と決意を新たにしている。男子サーブルは他種目に比べ強化が遅れてきた部分もあるが、16年ぶりのアジア大会団体メダル獲得となったこの結果は、日本フェンシング界に新たな希望を与えている。
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