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山下一貴がアジア大会マラソン金メダルを獲得し覚悟のスパートでライバルを振り切る

山下一貴がアジア大会マラソン金メダルを獲得し覚悟のスパートでライバルを振り切る

愛知・名古屋で開催された陸上競技のアジア大会(読売新聞社協賛)において、男子マラソンが26日に行われました。三菱重工所属の山下一貴は2時間10分49秒で見事優勝し、金メダルを獲得しました。これは2018年大会で同僚の井上大仁が制した以来となる快挙です。また、山下一貴のチームメイトである吉田祐也(GMOインターネットグループ)は2時間18分33秒で11位に入りました。

女子マラソンではエディオン所属の矢田みくにが2時間27分56秒で3位となり、積水化学の佐藤早也伽は2時間28分14秒で4位を記録しました。バーレーン選手がこの競技で優勝したことも注目されています。

山下一貴は、ゴール地点の競技場に先頭で戻った際、大声援を受けました。彼の険しかった表情が徐々に緩み、最後にはトレードマークともいえる笑顔が弾けました。「声援が多くて、本当に力になりました」と語った山下は、この勝利を大きな自信に繋げました。

31キロ地点の上り坂で指導陣からの指示通りに集団を絞り込むことに成功した山下一貴ですが、その直後にペースアップする2人の選手についていくことが難しくなったと振り返っています。「ちょっとやばいかもしれない」と焦りを感じたそうです。しかし、彼は耐え抜き、35キロ手前で2人の選手に追いつくことに成功します。その時点で「自分はラスト(の速さ)がないので行くしかない」と覚悟を決め、力強くスパートして最後まで先頭を譲らずゴールしました。

山下一貴はアジア大会において14年前の「銀」メダリストで現監督の松村康平を含め、チームとして三人目のメダルを獲得しました。井上大仁からは、「『1位を取るんだ』じゃなくて、自分が1位なんだ」という強いメンタルで挑むようアドバイスを受けています。「先輩方がこれまでにもメダルを取ってきた大会で周りの期待もすごく大きかったです。安心しました」と山下は語ります。三菱重工マラソン部の伝統と先輩達の支えが、彼を頂点へと導いたことでしょう。

一方、女子マラソンでは矢田みくにが「最低限銅メダルを取っただけでホッとしている」としつつ、「金メダルを目標にしていたので悔やまれる」と語りました。彼女はレース中、ペースの振り幅が大きくなることで、選手同士がけん制し合う状況があったといいます。「これが国際大会だと思いながら走っていました」と彼女は述べています。このアジア大会を通じ、選手たちは自分自身の限界に挑み続ける姿勢を示しました。

西口大地

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