群馬県は25日、地域観光振興の一環として人気を博す無料の観光パンフレット「GUNMA PASSPORT(グンマパスポート)」について、6万部の追加発行を発表した。この追加分は10月と12月の2回にわたってそれぞれ3万部が抽選で配布される予定で、県内外からの関心が高まりそうだ。申し込みは群馬県公式LINEアカウント「群馬県デジタル窓口」を通じて行われ、10月分の受付期間は10月5日から始まる。12月分についても11月24日より申し込みが可能となる。
グンマパスポートは、本物の旅券を模した斬新なデザインで構成されたフルカラー44ページにわたるパンフレット。県内35市町村に点在する観光名所やスポットが紹介されており、訪れる人々はこれらを巡りながら各地でスタンプを集めることができる。このコレクション要素が多くの観光客に好評を博している。
2019年5月の初回発行では1万部がわずかな期間で申請受付終了となり、大きな注目を浴びた。SNS上では「グンマー帝国に入国するためにはパスポートが必要になったのか」といったユーモラスな反応も見られ、フリマサイトで高額転売される事態も発生した。これまでに4万部を配布しており、今回の6万部は850万円の製作費がかかっている。これにより、迄の合計製作費用は1480万円となる。
県側ではグンマパスポートを通じた経済効果も評価している。交付時における宿泊や飲食といった産業への経済波及効果は、初回1万部だけで約5億9000万円に上ると試算されている。さらに、2019年5月から8月にかけて新聞やテレビ、ウェブメディアなどでの露出効果を広告費に換算すると約17億2000万円に達したという。
山本一太知事は25日の定例記者会見で、今後グンマパスポート保有者を対象とした新たなキャンペーンを予定していることを明らかにした。これにより、県内外からの観光客がさらに増えることが期待されており、地域経済へのプラス効果も見込まれている。群馬県は今後もこのような施策を通じて観光振興に取り組んでいく方針だ。
このグンマパスポートの成功例は、他の地域でも模倣される可能性があり、日本国内の観光業界全体に新たな風を吹き込むことも予想されている。特にSNSでの話題性やコレクション要素は、若年層を中心に観光への関心を高める効果が期待されている。
編集者佐藤克史
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