米国のテック大手アップルは、英国本部が入るバタシー発電所内に位置する独特な施設で、世界初となる常設音楽ホール「アップル・ミュージック・ホール」を年内に開設予定であることを発表しました。このニュースは米ローリングストーン誌ウェブ版などが25日までに報じたものです。バタシー発電所は、ロック音楽史において特別な位置を占めるピンク・フロイドの象徴的アルバム「アニマルズ」のジャケット写真で知られています。
この新しい施設は最先端技術を備えた音楽ホールとして機能し、世界中にライブ演奏を配信する能力を持ちます。また、高品質の録音や16台以上のカメラを使用した映像撮影も可能です。これによりアーティストたちはより高度なパフォーマンスを提供できると期待されています。
アップル・ミュージックのオリバー・シュッサー副社長は、「この音楽ホールの開設により、我々はライブ音楽を支援するために他では成し得ない独自の方法で進み、アーティストやファンとの責任ある関係構築において新たな一歩を踏み出す」と述べました。
この音楽ホールが入居するバタシー発電所は、1930年代に建設されたレンガ造りの歴史的建築物であり、1980年代まで稼働していました。その後テムズ川沿いのランドマークとして知られるようになり、2022年には複合商業施設へと生まれ変わりました。翌23年にアップルが英国本部を構えています。
バタシー発電所の特徴的な4つの煙突は多くの映画や音楽作品でその存在感を示してきました。中でもピンク・フロイドが1977年にリリースした「アニマルズ」のジャケット写真は、半世紀以上も前から多くの人々に親しまれています。
ローリングストーン誌は、「『アニマルズ』のジャケットに登場して以来、およそ50年が経ち、この歴史的な建物が今度は音楽施設として再び息を吹き返す」と報じています。アップルのこの動きは、技術革新と文化遺産保存の素晴らしい融合を示しており、音楽愛好者や歴史ファンにとっても注目すべき出来事であると言えるでしょう。
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