20日から始まった愛知・名古屋アジア競技大会(読売新聞社協賛)において、競泳男子200メートル個人メドレーで松下知之(東洋大)が見事金メダルを獲得した。彼は1分55秒30のタイムでフィニッシュし、小島夢貴(愛知・豊川高)との僅か0秒06差で銀メダルに輝いた。このレースは松下と小島の間で熱戦が展開され、日本中を興奮させた。
競技の最終局面では、150メートル地点のターン後に平泳ぎで先行した17歳の小島を松下が追い越し、トップに立つ。しかし、レースは自由形で再び熱を帯びる。小島が激しく追い上げ、約25メートル手前で逆転するものの、松下は最後まで冷静さを保ち、「クロール中に抜かれることは滅多にないので焦った。でも力み過ぎなくて良かった」と語った。対する小島も「最後は腕が上がらずきつすぎた」と振り返る中、松下が勝利を手にした。「冷静さが勝負の鍵だった。電光掲示板で勝ったことが分かって安堵した」と彼は言葉を続ける。
松下は2024年パリ五輪においても銀メダルを獲得しており、今年のパンパシフィック選手権では200メートルと400メートルの2冠を達成。更に日本新記録を更新するなど、その勢いは止まらない。対する小島も同じくパンパシフィックで200メートル背泳ぎの金メダルを獲得し、実力の片鱗を見せつけた。
今大会では400メートル個人メドレーでも再戦が期待される。小島は「調子が良いことは分かったから勝ちに行く」と意欲を見せ、松下も「エースの自覚が高まり緊張感あふれるレースだ。夢貴との対決を楽しみたい」と応じた。この若きライバル同士の戦いはアジアの舞台で新たな物語を紡ぎ始める。
また、男子100メートル背泳ぎではパリ五輪代表の竹原秀一(東洋大)が銀メダルに輝いた。彼は5秒53.93でフィニッシュし、最後の10メートルでバテても「気持ちでは負けないように頑張った」と語る。自己ベストを狙っていた彼はこの結果に浮かない表情だが、「明日の50メートル、そして最終日の200メートルでリラックスして頑張りたい」と前向きな姿勢を見せた。竹原もまた次なる舞台へと進む準備を整えている。(帯津智昭)
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