さいたま市中央区に位置する自宅を開放し、地域の子供や親向けの子育て支援フリースペース「しばふハウス」がこのたび10周年を迎えました。運営者である三尾新代表(39)は、当初から多くの困難に直面しました。「この事業は成功しない」という厳しい意見や、施設利用に関する子供と親の間で生じる認識ギャップが原因でトラブルも経験したといいます。しかし、今ではそのような問題を乗り越え、「子供たちは活発に成長し、親御さんは安心して子どもたちと一緒にくつろげる場所」という形で、地域社会に根付いています。三尾代表自身も「頼れる近所のおじさんのような存在になりたい」と明るく語っています。
JRさいたま新都心駅から国道17号線を渡り、約15分歩いたところに位置するこの場所は、マンションや住宅が建ち並ぶ一角にあります。大きな庭付きの戸建て住宅が目立ち、近づくと学校帰りの子供たちの元気な声が聞こえてきます。彼らは縁日で見かける射的ゲームを楽しんでおり、その景品を取ろうと奮闘しています。しかし、最近しばふハウスが新たな拠点に移転したことから、庭や家の改修作業が必要になりました。この変化を受けて、射的をする前にはまず庭の草むしりをするという新たなルールが設けられました。遊び方の指示は三尾代表が行いますが、実際の企画や運営は学年が上の子供たちに任されているそうです。これにより、「考えながら遊ぶ」という新しい感覚を育むことができています。
庭先では、子供たちだけでなく、母親の姿も見受けられます。彼女たちは温かく子どもたちを見守り、時には参加して遊び心を共有しています。
「開設当初小学生だった子供が成人し、今でも連絡を取ってくれることがあります。彼らの長期的な成長を見守れているのは私にとって大きな喜びです」と三尾代表は振り返ります。
「しばふハウス」が地域に根付くまでの道のりは決して平坦ではありませんでした。しかし、その過程で生み出された信頼関係やコミュニティ精神は、今もなお多くの人々を支え続けています。三尾代表が地域に寄り添い、「頼れるおじさん」として愛される存在であることに、その価値を改めて感じます。今後も「しばふハウス」は新たな挑戦を続けながら、地域の子育て支援に貢献していくことでしょう。
この取り組みは、単なる遊び場以上のものです。それは子供たちが自主性を持って成長する場所であり、親御さんにとって息抜きできる空間でもあるのです。地域社会全体がこのような支援施設から多くの恩恵を受けており、「しばふハウス」がこれからも長く愛され続けることでしょう。
返信を残す