2021年東京オリンピックでスケートボード女子パーク競技に出場した岡本碧優は、その時4位に終わりメダルを逃してしまった。しかし5年の月日が流れ、2023年8月25日に行われたアジア大会で見事銅メダルを手に入れ、「前回はメダルすら取れなかったから、今回は皆さんへメダルを持って帰れることが本当に嬉しい」と感謝の気持ちを語った。この勝利は、彼女にとって東京オリンピックでの悔しさから這い上がる象徴的な瞬間でもあった。
5年前、15歳だった岡本は東京五輪スケートボード女子パーク決勝で見事な演技を披露した。しかし最終3回目のランで転倒し、涙する彼女に対して海外ライバル選手が駆け寄り支えた姿は、勝敗や国境を超えて称賛される名シーンとなり、多くの人々の記憶に残る。その少女こそが岡本だった。
東京五輪後は競技から姿を消し、高校受験で普通の生活へと戻った岡本。しかし世間では「スケートボードの岡本」として見られ続け、「それが余計に嫌いになる」理由ともなった。彼女は競技映像を見ることすら避けていた。しかし、両親が目に触れないよう倉庫に隠しておいてくれたボードに再び手を伸ばし、「足を踏む部分のざらつきを感じると、『あー、懐かしい』と思った」と語り、競技復帰を決意した。
昨年から競技に戻って以来、1年でアジア大会の舞台に立つことができた。母国日本での舞台は東京五輪以来であり、「決勝前日の予選では朝ご飯を一口だけ食べただけで吐きそうになった」と20歳という年齢を重く感じている。しかし、スタート前は手を合わせ祈り、「自分なら乗れる」、「落ち着こう」と心の中で唱え、一番高い壁3.5メートルから「バックサイド540」を成功させ82.86点を獲得し、銅メダルに輝いた。
岡本は東京オリンピックで多くの注目を集めたものの、「何も言わずに去ってしまった」と反省しつつも、「前回ありがとうと言えなかったから、感謝を込めて一生懸命頑張りました」と今回のメダル獲得を通じて感謝の意を表した。
この5年間でスケートボード界は大きく進化し、540が当たり前となる競技レベルの向上に驚かされる。しかし岡本は「精神的に自分を追い込まず、楽しみを忘れずに続けていきたい」と語り、肩肘張らないスタイルで競技に向き合うことを心がけている。岡本の旅はまだ終わっておらず、次のパリ五輪でも再びメダルを狙う姿勢を見せている。
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