名古屋で開催されている愛知・名古屋アジア大会における激戦を、日本代表として観戦するファンや関係者の注目は集まっています。この記事では、「アジアの星」と銘打たれた世界的なスター選手たちの中から特に印象深い一人、タイ代表チームのセッターを紹介します。
8月に行われたアジア選手権では、このセッターが見事なプレーで日本チームを準決勝で破りました。さらに決勝戦では中国とのフルセットに及ぶ激闘の末、勝利を収め、タイ国民に2028年ロサンゼルス五輪出場権をもたらしました。彼女の身長は1メートル73でありながら、短くて速いトスから長くて滑らかなトスまで自在に扱い、どんな体勢でも顔の位置を一切変えずに送り込む驚異的な技術は、日本チームが配球を読みきれないほどでした。結果として次々にスパイクを決められ、大会通算で540ものトスを上げ、成功率は驚異的な40%超えを記録しました。これが評価され最優秀選手(MVP)に輝いた理由です。
タイにとって五輪の出場権獲得は史上初めてであり、彼女自身も主将として大会をリードしました。優勝後のインタビューでは、「我が国にとって非常に重要な瞬間だ」と感慨深げに語り、「勝ち負けはどちらでもいい。チーム全員で楽しくプレーすることを心がけていた」と優しい笑顔を見せました。
彼女のキャリアには、日本やルーマニア、韓国、米国などさまざまな国でのプレー経験があります。しかし今回のアジア大会では疲労感も見られ、出場時間に制限がある中で準決勝では中国に敗れました。それでも3位決定戦では韓国を下し、銅メダルを手に入れました。
再びアジアの頂点に立つことは叶いませんでしたが、彼女がコートに立つだけで選手たちの表情に安心感が宿り、チーム全体の攻撃力と防御力が活性化する様子は圧巻でした。その技術やメンタル面でも日本勢にとって模範となる存在です。彼女のプレースタイルや姿勢は、これからのアジア競技大会で他国を鼓舞すること間違いありません。(西井遼記者より)
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