名古屋で開催された愛知・名古屋アジア大会(読売新聞社協賛)の陸上女子やり投げ競技が27日に行われ、中国の若き選手が見事なパフォーマンスを披露した。この日は世界的な名実共に高い評価を受けている北口榛花(JAL)との対決が注目されており、彼女もパリ五輪で金メダルを獲得した経歴を持つ。しかし今大会では、中国の選手がトップバッターとして登場し、たった一投で見事に勝負を決めるという快挙を成し遂げた。
その印象的なシーンは多くの観衆の度肝を抜いた。選手がスピード感あふれる助走から鋭くやりを飛ばすと、それは従来の大会記録を4メートル以上更新する70メートル46まで到達した。この驚異的な投擲によって、彼女は競技終盤にさえも一度も再投げすることなく、北口に大差をつけて金メダルを獲得したのである。その後、「最初の二投を考えていたが、こんな距離まで達するとは予想していなかった」と彼女自身も驚きの表情を浮かべていた。
この中国の超新星は、北口がパリ五輪金メダルを獲得した2024年に頭角を現した。15歳でU20(20歳未満)世界新記録となる64メートル28をマークし、その後のU20世界選手権でも金メダルを獲得するなど、着実にその才能を開花させていった。今年5月には世界歴代2位となる71メートル74の記録を打ち立て、わずか54センチで世界記録に迫っている。
一方、今月上旬に開催された世界アルティメット選手権では日本新記録の68メートル92を投げた北口が中国の若き選手に敗れていた。しかし、このアジア大会でしっかりと雪辱を果たした彼女は、「私の願いはシンプル。1位になること」と力強く次の目標を宣言した。
表彰式後、北口は男子ハンマー投げ五輪金メダリストである室伏広治さんから、「いいライバルが出てきたことはすごくプラスだよ」と励ましの言葉をかけられた。この年齢差10歳にも関わらず、互いに競い合う両選手の対決は今後も注目され、互いのさらなる成長と発展を促していくことだろう。このようなライバル関係が陸上界に新たな活気を与えていることは間違いない。(西口大地)
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