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永遠のホームグラウンド、氷川台へ捧げる「the band apart」の10作目アルバム

永遠のホームグラウンド、氷川台へ捧げる「the band apart」の10作目アルバム

ロックバンド「the band apart」が満を持してリリースした最新アルバム「HIKAWADAI NIKKI」は、彼らのレーベル「asian gothic label」が構えるスタジオ所在地である東京都練馬区氷川台をテーマにした作品です。このアルバムは、28年にわたり音楽シーンで「独立独歩」の姿勢を貫いてきた彼らの思いが詰まっています。

今年7月、ベース担当の原昌和が転倒事故に遭い、手のひら粉砕骨折と診断されました。それでも彼らは全員で取材を受け、ボーカル・ギター荒井岳史とドラムス木暮栄一がアルバムの制作背景について語りました。最初から拠点をテーマにしたわけではなく、昨年4人それぞれが1曲ずつ制作する計画でしたが、思うように進まず、翌年にその数を増やして完成させたと木暮は振り返ります。

アルバムの2曲目「氷川台 DAYS」には複雑なリズムが絡み合い、感傷的な歌詞「昨日見た夢も忘れてしまうけれど いつでも未来は今」がのせられています。48歳を迎えた木暮は、「周りで少しずつ人生を終える友人や知人に対する追悼の気持ちを込めた」と述べました。

4曲目「やぶ忠/YABU-CHU」はかつてあったそば屋の名前で、8曲目「かなしい」に登場する「ひばり」は近所のスーパーを指しています。彼らの音楽には、拠点への愛着や郷愁、日々の生活で抱くささやかな不満までもが込められており、「エッセー的」と木暮は評します。ジャンルを超えた先鋭的なサウンドとこれらの歌詞が融合し、独特のバランスを成しています。

1998年に結成された「the band apart」はフュージョンやソウルを取り入れたロックで人気を博しました。2004年に自らレーベルを設立し、大手レコード会社との契約を避けてきました。木暮は「正社員になるか自営業でやるか」という視点からその姿勢を説明します。「制限されずに作り続けられる」のがメリットだとしつつ、時には締め切り延長のデメリットもあることを明かしました。

CDからストリーミング配信への移行に伴い、バンドの収益構造も大きく変わっています。この経済的な側面はギター担当川崎亘一が管理し、「数字に強い彼がいることはラッキーだ」と木暮は感謝します。

もし過去に戻れ、メジャーデビューかインディーズでの活動を選ぶなら? そんな質問に荒井は「やっぱりこっち(インディーズ)を選びます。指示された曲作りは絶対にしないし、できない。あまのじゃくなところがありますから」と笑顔で答えました。

さらに10月24日、25日には板橋区荒川戸田橋緑地バーベキュー場で音楽フェスティバル「ITaFES(イタフェス)」を開催します。彼らの根付く氷川台から世界へ向けて、新たな一歩を踏み出す準備が整っています。

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