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寺島なすを使ったユニークな「青果リレー」が10周年を迎える

寺島なすを使ったユニークな「青果リレー」が10周年を迎える

東京都墨田区では26日、伝統野菜の「寺島なす」を聖火に見立てた特別なイベント「青果リレー」がスタートした。このユニークなリレーは今年で10回目の開催となり、約100名のランナーが参加して寺島なすを手渡し合いながら街中を駆け巡った。初日となるこの日のリレーは、参加者に笑顔をもたらした。

「たもんじ交流農園」からスタートし、「寺島なす」が装飾されたトーチを手に最初のランナーが出発。高齢者施設、地元企業、児童館といった約30箇所で行われた「トーチキス」では、各参加者が礼をし好きなポーズを決めてから次のランナーに寺島なすを渡す。この楽しい瞬間には周囲から笑みがこぼれた。夕方まで続いたリレーは、多くの人々の心を和らげた。

この革新的なイベントの発端となったのは、ちょっとしたタイプミスだった。NPO法人寺島・玉ノ井まちづくり協議会代表の末林和之さん(66)によると、寺島なすを普及させ、クラウドファンディングで集めた資金を使ったふるさと納税の返礼品について検討していた際、NHK連続テレビ小説「ひよっこ」で描かれていた聖火リレーを見て、アンカーランナーを返礼品にしようと考えた。その企画書の中で「聖火」と打つはずが誤って「青果」と入力されたことから、このユニークなイベントが生まれたという。

寺島なすは江戸時代に多く栽培されていた伝統野菜であり、関東大震災後に生産が中断したものの平成初期から復活し現在も生産が続けられている。特に「たもんじ交流農園」では目標とする4000個を超える寺島なすが収穫され、その数は年々増加している。ナスの生産は日照不足や土壌バクテリアに影響されやすく、夏の8月から9月中旬にかけて昨年よりも少ない収穫量だったが、6~7月が生産ピークであり通常のナスと比べると影響は軽微だった。

この青果リレーは高齢者の認知症予防にも寄与している。社会福祉法人墨田区社会福祉事業団の林潤子さんは、物をリレー形式でつなぐ行為が認知症予防に効果的だと述べている。タスキに相当するものは何でも良く、寺島なすを使うこともその一例である。

リレーに参加した高齢者施設利用者の平岡清さん(89)は「イベントが大好きで楽しかった!毎日3キロ散歩している」とトーチを手に笑顔で語った。

この「第10回すみだ青果リレー2026」は9月27日、10月3日、4日と続き開催される。寺島なすを使ったユニークなリレーが街を盛り上げていくことだろう。

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