愛知県名古屋市で開催されているアジア競技大会(読売新聞社協賛)は、20日から本格的な競技がスタートした。この大会では初めてテックボールの混合ダブルスが採用され、注目を集めた。日本代表として出場した早稲昭範(日本協会会長)と坂本唯那(TEQBALL CLUB ORTUS所属)のペアは、見事銀メダルを手に入れた。しかし決勝戦ではタイペアに0-2で敗退。一方、女子シングルスでは坂本が3位決定戦でインド選手を2-0で下し、銅メダルを獲得した。
テックボールという競技は卓球とサッカーの要素を融合させたハンガリー生まれの新しいスポーツである。日本におけるこの競技のパイオニア、早稲昭範は日本協会の会長を務め、坂本唯那は約2年半前から競技を始めたばかりの元女子サッカー選手である。彼らが結成したペアは、この新しいスポーツにおける日本の挑戦者として期待されていた。
決勝戦では強豪タイペアに完敗を喫し、坂本は「技術や戦術全般で足りなかった。現状では彼らのレベルに及ばない」と悔しさをにじませた。早稲も「相手が簡単なボールを絶対返さず、スマッシュで確実に得点する場面を作ることができなかった」と振り返っている。特にタイペアのオーバーヘッドキックやアクロバチックな攻撃は、日本ペアに大きなプレッシャーを与え、第1セットで敗退後も第2セットではペースを掴むことができなかった。
この競技の特徴的な点は、卓球のラリーポイント方式とサッカーのフィールドプレーを融合させた戦略性にある。試合開始前から大きな注目を集めていたテックボール混合ダブルスは、初採用となった今回のアジア競技大会で日本チームが堂々たる成績を収めることに成功した。決勝戦が行われた会場では立ち見が出るほどの盛況ぶりで、観客はこの新しいスポーツの魅力に引き込まれていた。
早稲昭範は今後の展望として、「次は五輪種目(への採用)を目指してさらなる普及活動を行っていく」と意欲的に語った。テックボールの日本での普及はまだこれからだが、この大会での結果と早稲の熱意が今後のスポーツ界に新しい風を吹き込む可能性を秘めている。
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